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染色一筋半世紀!色と模様で価値を創る「丸幸産業株式会社」から見たワーケーションとは?

今回のインタビューに答えてくださった「丸幸産業株式会社」の堀内洋平さん

華やかなディスプレイが並ぶショッピングセンターのなかでも、ひと際目を引くカラフルな染め物。独特の色模様をあしらった衣服や布製品は、その染色技法から、職人ですら一期一会だといいます。ハタオリの街として栄えてきた富士吉田にあって、さらにその価値を高めてきた染色技術。その技法を半世紀のあいだ培い、今なお新たな製品を生み出す「丸幸産業株式会社」は富士吉田の老舗企業です。今回は同社で広報を担当する堀内洋平さんに富士吉田のワーケーションについてお話を聞きました。

堀内さんは、大学で西洋史を専攻し、在学中には外資系企業でインターンも経験されました。卒業後には、ワーキングホリデー制度を利用して、カナダのバンクーバーで服の買付などを勉強しようと計画していましたが、コロナ禍によって計画が変更に。自身が古着やファッションに強い興味を持ちながら、インターンなど在学中の活動で培ったコネクション形成技術が実家の丸幸産業株式会社の即戦力になれるとの考えもあって、新卒として同社に就職。

現在は、広報として富士吉田の内外に染色技術をアピールする他、富士山駅の駅ビル「Qスタ」の2階でアンテナショップ「まるこう」の店長も兼任されています。今回のインタビューでは、染色業者として半世紀以上の実績をもつ老舗と、そこに新しい風を吹き込む若手としての両面から、富士吉田のワーケーションの未来について語ってくれました。

▼丸幸産業株式会社と富士吉田の関係性、富士吉田という街について

富士山駅の駅ビルQスタの2階で染色した衣類を販売する「丸幸産業株式会社」のアンテナショップ
本日はよろしくお願いします!

こちらこそよろしくお願いします

まずは丸幸産業株式会社と堀内さんのお仕事について教えていただけますか?

「丸幸産業株式会社」は富士吉田の染色業者です。ハタオリの街富士吉田で織物の付加価値を高める染色技術を提供しながら、市外からのOEM生産などにも対応し、今年で創業51年目を迎えました。染色の魅力はその技術がもつ器用さで、様々な素材を色と模様の組み合わせによって、どんな印象にも変えることができる、そして素材そのものを活かしながら更なる価値を付加することができるというところにあると思います。現在では、市外といっても国内に留まらず、ヨーロッパ、特にフランスからも染色の問い合わせをいただきます。

海外からも問い合わせがあるんですね

僕は同社に新卒として就職し、広報を担当させていただいています。僕自身、服を染めるということはしませんが、製品の販路開拓・販売取引・営業企画・web/SNS運営など幅広い業務を行っています。普段は、富士山駅の駅ビルであるQスタでアンテナショップの店長していますが、それも営業・広報活動のひとつです。

丸幸産業株式会社の染色技術をわかりやすく説明するためのディスプレイ
新卒で企業の広報という責任ある立場で不安はありませんでしたか?

大学時代に外資系企業でインターンの経験があったことと、自分ができることから逆算した役割が広報だったので特に不安はなかったです。分野こそはっきり言えませんが、僕が経験したインターンは、他社から業界一強といえるくらいの他社品が出ている状況で。「どうすれば差別化できるか」「それをどんな風に見せるのか」「それをどうやって発信していくのか」を1から学ばせて頂き、考え続ける日々を送ることができました。そういったコンテンツって、突き詰めれば「みんなに知ってもらうための手段を作る」ってことだと思うんです。

みんなに知ってもらうための手段ですか

そうなんです。そして両親が経営する丸幸産業株式会社は、半世紀以上続いた染色技術があるのに、それを知ってもらう強い仕組みがなくて。それならインターンで学んだノウハウや考え方で会社を手伝えるのではないかと思ったのがキャリアの始まりです。一方で即戦力が必要という事情もあったので、できる最大限で力になれるポジションが広報でした。スキルが足りるかというような不安よりは、できるスキルから役に立とうという考え方でスタートしているので、自信をもって仕事をさせていただいてます。

▼ドットワーク富士吉田と出会ったきっかけ + ドットワークBARに参加して感じたこと

どの製品も世界に一つしかないという魅力を語る堀内さん
ドットワーク富士吉田と出会ったきっかけを教えて下さい

大学時代、東京でコワーキングスペースやバーといったコミュニティーが存在する場所でアルバイトをしていたことがあったんです。そのときに、人と人の繋がりによって一つのものができていく様子であったり、成果があがったりといったことを間近で見てきました。その経験から、地元富士吉田に戻ってきても、自分と同じ志というか、モチベーションやマインドを持っている人たちが集まっている場所を探していたんです。そんなときに、たまたま僕の高校の先輩がドットワーク富士吉田を利用しているのを知りました。

ご自身でアンテナを立てて、能動的につながったイメージなんですね

自分のなかで田舎である富士吉田にコワーキングスペースがあるというのにびっくりしました。そして同時に、ここなら自発的に人との繋がりが作れんじゃないかとも強く思って。自分が勉強する場所も欲しかったし、意見交換もできたら最高ですよね。染色屋さんに就職するからには染色のことはもちろんですが、その中で広報としてより活躍するためには、やはりその業界以外のことも積極的に知ることが大事だと思ったんです。富士吉田は住みやすいので、視野が狭まるわけじゃないけど、やっぱり生活圏で完結する価値観になりがちなので、もっと広い世界のことを知りたいと思っていたんです。そんな僕にドットワーク富士吉田は最適の場所でした。

ドットワーク富士吉田を利用されて、新しい出会いはありましたか?

新しい友だちもできましたし、お仕事をもらえたりとか、逆にお仕事を頼める人との出会いもありました。広報といっても全部が全部できるわけじゃないですし、プロフェッショナルに頼みたいと思うことは出てきます。そのときに、なかなか頼める人がいないというのも企業の悩みの一つかな、と。実際に弊社のホームページのリニューアルはドットワーク富士吉田で出会った方たちにチームになって作ってもらいました。大切な仕事を頼むのに、やっぱりインターネット上のドメインパワーが強いとか、低価格で作れるから、ということだけでは不安です。面と向かって人となりをお互いに知ることで、実際に良い物ができたと思います。

(丸幸産業株式会社:https://www.marukousangyou.co.jp/)

▼富士吉田のワーケーションタウン化がもつ可能性

富士吉田内外からの発注に対応する丸幸産業株式会社の染色工場

これまで富士吉田に帰ってくる人たち、移住する人たちは、リタイヤやセミリタイヤが多かったと思うんです。というのも、現役世代はやはり働く場所の近くに住むのが自然で、これまでの富士吉田では働く場所があまりなかったので。そこで場所を問わないワーケーションができるようになったら、バリバリ働きながら、観光や自然を楽しめるこの地域に住めるようになるわけじゃないですか。

おっしゃるとおりですね

それは彼らにとってプラスですし、地元の人にはなかった感覚や価値観をもった人が富士吉田に集まります。そうなったら、富士吉田は田舎ながら多様化が進む面白い場所になると思うんです。今の人たちは体験したことを発信するという文化を持っていますし、その情報こそ市外の人にとっては地域を知るための信用に足るレビューなんですよね。そういった土壌が富士吉田にも育つ中で、その魅力に様々な角度からスポットが当たることになると思います。

さきほどお話されていた「みんなに知ってもらう手段」ですね

そうなんです。弊社では、B to BのOEM製品が売上の多くを占めていますが、B to Cでも製品の良さを広く知ってもらいたいと思っています。そのため、今はSNSマーケティングやオンラインショップの運営も手掛けています。そして、体験という観点から、実際に染色を体験できる体験教室も開催するようになりました。そういった住むこと自体の楽しさみたいなものを世に出していきながら、地元の産業も一緒に盛り上がっていければと思います。

▼富士吉田がもし、まるごとサテライトオフィスになったら…こんなことが起こる!と期待していること

丸幸産業株式会社の応接室には心躍るような色とりどりの製品の数々が並ぶ
キャップクラウド株式会社が進める富士吉田をまるごとワーケーション化しようという構想「富士吉田まるごとサテライトオフィス」が実現したら、富士吉田の町がどんな風に変わると思いますか?

ここからは本当に僕個人の考えなんですけど、まるごとサテライトオフィスになったら、富士吉田の教育的マインドが変わると思います。僕自身が小中高を富士吉田で過ごして体験していますが、小中高は地元で、そこを卒業したら大学へっていうレールがもう決まっている感じで。それは良いんですけど、とにかく「大学行け」っていう風潮ばかりが先行していて、結局何を学べるのかとか、その学びが社会でどう活かされて行くのかは、あまり知る機会がなかったように思います。

私も地元の者ですが、その空気は確かにあると思います

もちろん、社会に出ても大学に行っても気付きはたくさんあるんですが、その道を選ぶ時点で、その先に何があるのかを知れることはとても大きいと思います。そして、それを教えられるのはやっぱり現役の世代です。ワーケーションや働き方の多様化を実践できる人たち、特に多様な生き方やIT、お金といったことに関する知識や価値観が、富士吉田には必要じゃないかと思うんです。

たしかに今の富士吉田ではなかなか培いにくいところかもしれませんね

東京の子ってそういうのを大学に来た時点でみんな知ってるんですよ。でも、それを学ぶのは大学に来てからじゃ遅いんです。もっと人生の充実のさせ方があるのに、知らないのはやっぱりもったいない。それを地元で学ぶ機会が増えたら、自分の可能性を信じて、もっと自由に学んで行くことが出来ると思います。次の世代の可能性が広がるというのも、人の多様化がもたらす未来だと思います。

堀内洋平さんからのメッセージ

ドットワーク富士吉田は、富士吉田にいながら外の世界を知るきっかけになる場所なんじゃないかと思います。それは価値観であったり、何かの方法であったり、時間の使い方であったり。

そういったものをもっと勉強しながら、選択肢を増やすことができたら、自分たちの人生をもっと楽しくしていくことができると思います。もちろん、僕もそれをしていきたい一人です。

だからより多くの人と出会えるのを楽しみにしています。Qスタのアンテナショップ「まるこう」でも、染色工場の体験会でも、きっと楽しんでいただけると思うので、是非遊びに来てくださいね!

丸幸産業株式会社

(ウェブサイト:https://www.marukousangyou.co.jp/)

丸幸産業株式会社では、毎週土曜日に染色体験を実施しています。工業用の機械を用いた本格的な絞り染め体験のほか、工場見学ツアーやクラフト体験など、仕上がりまでの待ち時間も存分にお楽しみいただけるコンテンツが盛りだくさんです。予約制となっておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

(染色体験紹介ページ:https://www.marukousangyou.co.jp/service/workshop/)


◯「富士吉田まるごとサテライトオフィス」構想とは

「富士吉田市内をまるごと使ってテレワークできる環境を整えよう」という構想です。

日本は新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの企業やオフィスワーカーに「在宅勤務」が推奨されて来ました。しかし、自宅で働くことに息苦しさ・やりづらさを抱えている人たちの存在は今や社会的な問題です。

そこで当社は山梨県の富士吉田をモデルタウンに「日常型ワーケーション」を提案しています。日常型ワーケーションとは、日中は通常勤務のようにしっかり仕事をして、仕事の前後の時間(朝・夕方〜夜)に地域の魅力に触れられるスタイルです。

このスタイルは、作業環境の変化による生産性の向上のほか、地域の魅力に触れる機会の創出や、常に変化を感じる生活のなかで発想力・企画力などのクリエイティビティが培われるというメリットがあります。

富士吉田は新宿から1時間強と好立地ながら、富士山が目の前に広がる絶景地。当社は富士吉田でワーケーションができる仕組みづくりに取り組んでいます。まるごとサテライトオフィスの富士吉田をぜひ体験してください!

◯富士吉田まるごとサテライトオフィスで取材に応じてくださる方を集しております。

「地域活性や街づくりに興味がある!」

「今こんな活動をして街を盛り上げている」

「頑張っている人がいるので記事で紹介してほしい」

「面白い構想があるのでこんな方と繋がりたい」などなど。

ひとつでも当てはまったら是非.work BARにいらしてください!


記事執筆/宮下 高明


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