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「山梨日日新聞」に掲載されました。

メディア名

山梨日日新聞

掲載日

2019年11月28日

タイトル

富士吉田 中学3年生、若手社会人が座談会
地元で働く魅力先輩語る

地元で働く魅力を知ってー。富士吉田市内の中学3年生が、地元で働く20〜30代の社会人と座談会形式で語り合うキャリア教育の講座が始まった。生徒がさまざまな分野から複数の講師を選び、話を聞きたい人に仕事や職業観について質問する。学生の県外流出が課題となる中、生徒が地元に残った若手と交流することで定着に結び付ける狙い。企画した市教委の担当者は「地元で働くことの魅力を知ってもらい、ふるさとで働くことを選択する生徒を増やしたい」と話す。

市教委 県外流出 背景に企画
「なぜ富士吉田で就職したのですか」「仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか」ー。15日、吉田中で開かれたキャリア教育の初回講座。参加した3年生約170人は、講師を囲んで次々と質問をぶつけた。
キャリア教育は東京など首都圏への進学、就職を選択する生徒たちが多い中、市教委が地元就職を促すために企画した。特定の職業の講師が生徒たちに講義する一般的な内容では、「職業に興味がない生徒がいる可能性があり、効果が薄い」(市教委)と判断。生徒がさまざまな職業に従事する講師の中から、話を聞きたい人を複数選び、気軽に質問できる座談会形式とした。
運営には教育支援などを手掛けるNPO法人「かえる舎」が協力。吉田中で開いた初回講座は、金融機関や市役所、飲食業、接客業、営業、情報技術産業などに携わる10人の講師を招き、生徒が希望する人と意見を交わした。
講師のうち、市内のホテルのレストランで接客をしている吉田中出身の古屋成美さん(26)は「人同士のつながりが深い富士吉田が好き」と地元で就職した理由を説明。生徒たちに「好きなことを、現実的にどう仕事にするかを考えてみて」と呼び掛けた。
講師の中には県外出身者や東京と富士吉田の二地域居住者もいて、仕事選びに限らず、さまざまな暮らしぶりに触れた生徒も。かえる舎の担当者が初任給や家賃などの生活費について東京と山梨の違いを紹介する場面もあった。
同校の斎藤弘誠さん(14)は市役所や金融機関などの話について聞いたといい、「自分たちが住む富士吉田の魅力を知ることができた。就職する地域を考える際に参考にしたい」と語った。
市教委は来年度、講座を市内の全4中学校に拡大する計画。担当者は「東京など都会で働くことが悪いわけではないが、都会に出る前にふるさとのことを知ってほしい。ふるさとで生きる選択をする生徒が増えればいい」と話している。

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