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山梨日日新聞「元気甲州人」に取り上げられました

メディア名

山梨日日新聞

掲載日

2021年2月20日

タイトル

働き方を提案 故郷に貢献

社名の「CAPCLOUD(キャップクラウド)」は、日本語で笠雲を意味する。富士山をイメージして名付け、会社のロゴマークは「CAP」をデザイン化した富士山模様に。設立時の資本金も富士山の語呂合わせで223万円にした。18歳から東京都内で生活し、帰省は年に1、2度。それでも地元・富士吉田市から見る雄大な富士山を忘れた日はないという。
会社設立から3年余りが過ぎた頃、同郷の友人と「ふるさとにどんな貢献ができるか」を話題に酒を酌み交わした席で「まずは自分が何かする」と冗談めいた約束をした。話半分の「約束」がなぜか心に残り、恩返しの方法を富士吉田市市役所に相談したのを機に、2018年に1時間100円で利用できるコワーキングスペース(共用の仕事場)を市内に設備した。
仕事場の設置は、新型コロナウイルス感染対策で注目を集めている「リモートワーク」を定着させるため。「場所や時間にとらわれない仕事場をつくることで新しい働き方を提案したい。何より、ふるさとと関わりができたことがうれしい」
手に職をつけて富士吉田に帰ろうと、漠然とイメージしていた大学時代。バブル期に「超売り手市場」で就職活動をする友人を横目に資格取得のため専門学校に通った。大学卒業後には都内の会計事務所兼監査法人に勤めながら、公認会計士の資格取得を目指したが、ほどなくして登場した米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウ95」が世を席巻。担当していた顧客が自分で開発したプログラムで業務を効率化したのを目の当たりにし、目指す道をIT業界に変えた。
1996年に3年勤めた会計事務所を退所して独立。パソコンで会計処理業務を代行する個人事務所を経営し、2000年に中小企業向けに業務効率化システムの導入を支援する「ディー・マネージ」を創業した。リーマン・ショックは「大なたを振るわなければならない思い」で利益率が低い仕事をやめるなどして乗り切り、クラウドサービスに着目し、2014年に「キャップクラウド」を設立した。
目標は「時間的、場所的な制約があり働けなかった人や活躍できなかった人が働きやすく活躍しやすい世の中をつくること」。国の将来推計人口を報道で知り、人口減の深刻さにショックを受けたといい、「働き方の選択肢を提供できるツールが必要。働き方を個人に合わせることに挑戦したい」と語る。「どんな時間に、どこで働こうとも特別視されない会社の構築は、人口減少にも対応できる新時代の幕開けになると信じている」

<鈴木秀人>

該当ウェブサイト

https://www.sannichi.co.jp/article/2021/02/20/00481107

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