テレワーク初心者のあなたにこそ読んで欲しい!富士吉田市がワーケーションに最適な理由
1.ワーケーションとは?
先日7月27日、菅内閣官房長官が、政府の「観光戦略実行推進会議」で、「ワーケーション」について言及しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200727/k10012534331000.html
「ワーケーション」は、未だ改善の兆しがそれほど見えているとは言い難い日本人の有給取得率の向上や、地方創生、などの課題を解決する手段として近年にわかに注目を集め始めた概念です。
発祥はアメリカと言われていて、ワーケーションは「ワーク(work)」と「バケーション(vacation)」をかけ合わせた言葉です。2000年頃に登場したとされ、すでに働き方が多様化し、テレワークが浸透していた欧米を中心として、近年世界中に広がっています。
このワーケーション、一言で説明すると、「リゾート地や温泉地などで、余暇を楽しみながら仕事をする」というもので、和歌山県など地方自治体が、地方創生のための取組の一環として進めてきた経緯がありますが、新型コロナウイルスの感染拡大以降、急速に浸透しているテレワークと同様、にわかに脚光を浴び始めました。
https://www.jt-tsushin.jp/interview/jt11r_wakayama/
ワーケーションのいいところ
普段働いているオフィスとは別の場所で仕事をする、という点では、ワーケーションはテレワークと同じです。しかしながらワーケーションの場合はただ「オフィスに出勤する必要がない」というだけでなく、リゾート地などのいわゆる「休暇先」でバカンスを一緒に楽しみながら、その合間に働くことができる、という点が特徴です。
言い換えると、ワーケーションは、「仕事も兼ねて」リゾートなどの旅行先に行くことができる仕組みということ。これは休暇を取得することに心理的な抵抗を感じると言われている日本人にとっては、有給取得に対するハードルを下げるものになるのではないでしょうか。
現在、政府が積極的に推し進める「Go to キャンペーン」との相乗効果を狙って前述の戦略会議でも言及されており、ワーケーションは今後、政府主導で今後ますます発展していくことが予想される、新たな働き方の一つです。
2.ワーケーションの需要
ここで、ワーケーション導入の前段階とも言える「テレワーク」導入の現状について見てみましょう。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/05/12/documents/10.pdf
上記のURLからご覧いただけるデータは、多くの企業が集まる東京都が今年4月に実施した緊急調査です。
これによると、現在従業員30名以上の企業でテレワークを導入している企業の割合は実に62.7%。3月末時点での調査結果である24%から、わずか1ヶ月で2.6倍に増えています。
また、テレワークを実施している社員の割合に関しても、前年の12月時点では15.7%だったものが、4月時点で約5割にまで上昇し、日数に関しても、勤務日数のうちおよそ6割をテレワークが占めるなど、急速に導入が進んでいることがうかがえます。
つまり、ワーケーションが普及するための下地は、もうすでにかなりできつつある、というわけです。
ワーケーションの普及はいまいち
では、ワーケーションの導入率はどうでしょうか。
こちらは別の調査になりますが、実施している企業は全体の約15%。今後導入を予定していると回答した企業の割合も同程度にとどまっており、この新しい働き方が普及していくためには、もう少し時間がかかりそうであることが予想されます。
https://jinjibu.jp/article/detl/hakusho/2306/
ただ、一方で、政府が緊急実施したアンケートでは「ワーケーションが今後浸透していくと思うか?」という質問に対して「そう思う」と回答している人が約4割に昇っており、この働き方の普及に対する期待自体は、決して低いというわけではなさそうです。
https://digital-shift.jp/flash_news/FN200805_4
3.日本でワーケーション(テレワーク)が浸透しない理由
では、日本でなかなかワーケーションが普及しない原因はどこにあるのでしょうか。
理由は「長期間会社をあけることに対する抵抗が強い」ということです。
先程も述べたとおり、日本の有給取得率は未だに5割前後に留まっていますが、その理由として「周りに迷惑をかけることに対する罪悪感」や「後で忙しくなるのがいや」といった、「長期の離脱に対する心理的な抵抗が強い」ということが挙げられます。
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/03/s0329-9c.html
また「仕事で行く」ということであれば、その費用は誰がどのように負担するのか?という問題もでてきそうです。会社が全額負担するのか?従業員と折半するのか?奥さんや子どもさんの移動費や宿泊費はどのように取り扱うのか?など、議論すべき課題は山積しています。
この辺りは会社の価値観や理念などによって大きく変わってくるところだとは思いますが、会社の仕組みとして、ワーケーションを導入するにあたってのハードルを高くしている可能性はあるでしょう。
また、これはテレワーク全般に言えることですが、「誰がどこで働いているのか?」を会社が把握しづらい、という現実があります。さらに、実際のワーケーション先に「働く環境が整っているのか」という点も重要です。宿泊施設やそれに付随する施設は労働環境として適切か?Wi-Fiや携帯電話の電波はどうか?報告・連絡・相談が適宜可能な環境なのか?という点も、マネジメントの観点からは重要な要素となってくるでしょう。
これらのことが、先に上げた長期の不在や費用の問題と相まって「上司の理解をえられにくい」ことに繋がっているのではないでしょうか。
そう考えると、安心で快適なワーケーション環境を実現するために必要な条件として、
・長期間不在にすることなく、気軽に行ける場所であること
・高い費用をかけることなく移動・滞在することができること
・働くために必要な環境が整っていて、会社の上司の理解を得られやすいこと
などが挙げられそうです。
4.富士吉田市がワーケーションに最適な理由
そこで私たちが「ワーケーションにこれ以上ない環境」としておすすめしたいのが、新宿からバスで2時間弱でアクセスできる富士山の麓にある高原都市、山梨県富士吉田市です。
まずはその利便性。繰り返しになりますが、新宿からバスで2時間でアクセスできる富士吉田市とこの街の中心「富士山駅」は、日帰りでもアクセスできる利便性の高さが魅力です。街の至るところから富士山が見え、自然も豊かに残るこの街。海抜750mに位置するため、平均気温も東京と比べて4℃〜5℃程度低く、夏場はとても過ごしやすい気候です。
充実した宿泊施設も見逃せません。
ターミナル駅となる富士山駅周辺のコストパフォーマンスの高い宿泊施設はもちろん、富士急ハイランド周辺にはインバウンド客を見込んだ高級ホテルも立ち並び、一方で富士吉田市市街地周辺には、海外からのバックパッカーを受け入れる比較的リーズナブルな価格のゲストハウスが立ち並ぶなど、泊まる場所の選択肢は幅広く、宿泊施設に事欠くことはありません。
富士急ハイランド
富士急ハイランドは「東の富士急、西のナガシマ」と並び称されるくらい、全国有数の絶叫マシンを擁する遊園地として有名で、キッズ向けのアニメやゲームキャラクターにちなんだアトラクションにも力を入れており、大人から子どもまで楽しめる点が魅力です。
新宿からもバス一本でアクセスできて、ターミナル駅である富士山駅からも電車で一駅。またとないロケーションのアミューズメントパークは、日本人だけでなく、海外からの旅行客にも大人気です。
富士吉田市は、大きく分けて富士山に近い「上吉田地区」と、市街地に当たる「下吉田地区」に分けられます。富士山駅からほど近い上吉田地区の「金鳥居」を富士山の方に向かってくぐると、少しだけ神聖な空気を感じることができます。
その上吉田地区には、古く室町時代から続く「御師の家」があります。富士山信仰を支え、富士山に登るために全国から集まってきた登拝者への宿泊施設の提供を担ってきた「御師の家」。実は現代にも息づいている、この富士吉田市の重要な文化なんです。
この御師の家、令和になった今も宿泊施設として、旅行者、宿泊者を受け入れています。この街で過ごす時間をより特別なものにしてくれるのがこの「御師の家」。この街の歴史・伝統、そして文化を感じてみてはいかがでしょうか。
新倉山浅間公園忠霊塔
富士吉田市街地、ゲストハウスが点在する「下吉田エリア」からは、「新倉山浅間公園忠霊塔」へのアクセスが便利です。こちらの忠霊塔から眺める富士山は、日本を代表する絶景の一つとして、国内はもとより海外の雑誌や書籍、Webサイトでも使用されています。右手に5重の塔が写る美しい富士山の写真をご覧になられたことがある方もきっと多いでしょう。
河口湖・忍野八海と諏訪の森自然公園
富士吉田市から車で10分〜15分ほど足を伸ばせば、湖に映る富士山の姿が美しい「河口湖」や中国を始めとしたアジア圏からの観光客にも大人気の「忍野八海」など、日本が誇る雄大な富士山の眺めをまた違った場所から楽しむことができる眺望スポットが、あちらこちらに点在しています。
富士山の眺望スポットといえば、オススメの穴場が実は富士吉田にはあります。「諏訪ノ森自然公園」です。森の中に突然開ける芝生広場の向こう側に堂々と聳える富士山の勇姿は、河口湖や忍野八海といった有名な観光スポットにはない魅力があって、ここの芝生に寝転がりながらのんびり過ごす休日というのは、何にも増して贅沢なワーケーションを演出してくれるはず。
温泉
さらにさらに、富士吉田といえば「温泉」も忘れることができません。
富士山が活火山であることは有名ですが、その富士山の下にはミネラル分を豊富に含んだ水が、何層にも渡って蓄えられているといいます。つまり、上質の温泉が湧き出るエリアであるということ。
充実した宿泊施設と温泉、そして大自然。大人から子どもまで楽しめるアトラクションまで、富士吉田市は、まさにワーケーションのための理想的な環境が整っています。
ちなみに「働く場所」に関しては、富士山駅から徒歩5分の場所に当社が運営するコワーキングスペース「anyplace.work 富士吉田」があります。ここは全国にある、あらゆる場所をワークスペースに変えるサービス「anyplace」設置地点の一つ。富士山の眺めが美しい、このanyplace.work 富士吉田が、ワーケーションのための最高の環境を用意して、皆さんをお待ちしています。
5.これからの働き方
最近流行りの「サードプレイス」は、人と人との緩やかなつながりや、居心地のいいコミュニティー中における非日常感を求める人を中心に人気を集めていてものと言われていて、特に若い世代で、この傾向は顕著なようです。
https://ntv-hr.com/archives/interview/200113
非日常的な空間は脳を活性化し、創造的なアイディアを生むといいます。ワーケーションが浸透し、訪れた先で新たな出会いが生まれるような文化が醸成されてくれば、「場」と「人」の力で、ますます創造的で生産性の高い働き方が可能になるでしょう。
つまり、豪華な宿泊施設や快適な通信環境を用意するだけでは、社会にとって真に価値のあるものとして、ワーケーションを広めていくのは難しいということ。
環境の整備やハード面の充実はもちろん大切な要素ですが、それと同じくらい、そこに集う人と人とが有機的に繋がることができる仕組みや仕掛け作りといった「ソフト面」が充実していることも、これからのワーケーションを考えていく上で、重要な要素であると思います。
古く室町時代から、日本各地から集まる旅人を広く受け入れ続けてきた「御師」の文化のある富士吉田市は、富士山の麓であるというその恵まれた環境だけに留まらず、人と人との交流を支えるソフト面の充実という観点からも、ワーケーション先として高い価値を提供できる場所になっていくのではないか、そんなふうに考えています。