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⼭梨県⽴吉⽥⾼等学校で、「2 拠点居住&ワーク」について授業させていただきました!

こんにちは! マネージャーの松永です。
先日、山梨県立吉田高等学校で、「2 拠点居住&ワーク」について授業させていただく機会がありましたので、授業の様子をお伝えします。

◆概要

学校:山梨県立吉田高等学校
学年:3 年生(40 名×5 クラス)
実施日:2019 年 6 月 12 日(水)13:55~15:35(5,6 時間目)
授業名:【富士山学】山梨で生きる
授業の概要:山梨・富士吉田市に関わる人の働き方・生き方を聞いて、山梨で働くイメージを広げる。多様な選択肢を知る。
先生の数:7 名

◆授業の流れ

1)みんなで体育館に集合
・パネルディスカッション形式で、形式紹介したあとに高校生活をどう過ごしたかなどをお話しさせていただきました

(引用:山梨県立吉田高等学校 公式 WEB サイト

2)今回の先生が各教室へ移動
・一回の授業は 30 分程度でした
・入れ替え制で、計 60 名程度の生徒さんに授業させていただきました

◆松永が授業で伝えたこと 短い時間にいろいろと要素を加えて説明させていただいたので、今回のブログでは伝えたいことを3 つに絞り、さらに詳しくお伝えします!
1)なぜ 2 拠点居住&ワークをしているのか
2)「働き方の選択を拡げたい」社会的な理由
3)最後に伝えたいこと

なぜ 2 拠点居住&ワークをしているのか

私は今、渋谷と富士吉田の 2 箇所で仕事と生活をしています。 2 箇所で仕事をするようになった最初の理由は、「そこでしかできない仕事があるから」という理由からでした。
渋谷に出社しているときは広報の仕事を中心に活動していますし、富士吉田にいるときはコワーキングスペース(anyplace.work 富士吉田)のマネージャーとして、コワーキングスペースを中心にさまざまな活動をしています。
こうして「そこにある仕事をするために」2 拠点居住をはじめたわけですが、実際にはじめてみると、2 拠点というのは想像以上にいいことがありました。
一つ目に、拠点ごとの魅力をいいとこ取りできることです。
その場所ならではの食べ物や飲み物を味わえることや、人との関わり合いも拠点ごとに異なるのが心地よかったです。 食べ物、飲み物に関しては言葉のままなので、「人との関わり合い」がどんな風に違うのかを説明します。
渋谷にいるときの私は、外を歩くとき基本的に音楽を聴いています。街には人が溢れているのに、知り合いに偶然会うことはまずありません。人がたくさんいるのに、一人きりな気がする不思議な場所だなと思っています。

一方で、富士吉田を歩くときはなぜか知っている方と偶然会うことが多いです。歩いてすれ違うことは少ないですが、車ですれ違ったり、「あのときあの場所にいたよね」と声をかけてもらうこともあります。なので、富士吉田にいるときは、渋谷より人と人の心の距離が近いと感じます。

この 2 つの環境、どちらかだけがいいのではなく、どちらも私は好きなので、自分の心の状況や仕事の具合で拠点を選べることができるのは、とても贅沢な選択を持っているなと感じます。
あと、私は東京生まれ&東京育ちなので、富士吉田に関わるようになってから、勝手ながらふるさとができた気がして嬉しかったのも、2 拠点居住を続けられている理由の一つです。
二つ目は、「働き方の選択を拡げる」ことを体現したいと思っているからです。最近日本でも「テレワーク」という言葉が一般的になっていました。テレワークというのは、勤務形態の一種で、情報通信技術を活用することにより、時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働く形態のことを指します。

この「テレワーク」、言葉は知っていてもまだまだ実際に利用することにハードルがあります。それは、離れた場所でも仕事が円滑に進むための IT ツール導入や新しい社内制度の準備が必要であり、まだ社内で誰もやったことがない場合、どこから手をつけたらいいかわからず、「やったほうがいいことだろうけど、準備にコストがかかりそうだし、結局後回しにしよう」という状況になってしまっているからです。
また、会社の中でようやくテレワークができる体制が整っても、対象になる人は「育児」「介護」など、特別な理由がある場合が多く、朝から晩まで本社に来ることができる方は、対象にならないか、もしくは、特別な理由がないと取得できない文化が形成されていることがあります。

私はこの「特別な理由」がなくてもテレワークを自分の働き方として認められるように変えていきたいと考えています。なぜなら、特別な理由がなくたって、働く場所や時間の選択肢はあった方がいいと思うからです。あった方がいい理由の一つに挙げられる身近な問題が、「朝の満員電車」です。
東京の朝の電車は特に混みます。満員電車で息もできないほどの空間に 30 分や 1 時間かけて乗り、ようやく会社に到着します。到着できる場合はまだいいのですが、混雑の影響で電車が遅延したり、運転が見送られたりすると、これはもう大変なことです。会社員は必死で会社に向かおうとするので、普段より余計稼働している電車は混み、それに耐える力がいります。

また、普段と通勤の道が異なるので、そのぶん行き方を間違えないように意識を集中させておく必要があります。こうしてなんとか会社にたどり着いても、その時点でヘトヘトになるのは目に見えています。
こんな時、自宅で働く体制が整えられていたら、この朝の無駄な労力は費やさないで済みます。

朝は自宅で勤務を開始して、お昼を自宅で食べてから、午後に会社に出社して打ち合わせをして、夕方はお客様先で打ち合わせをして、そのまま自宅に戻り、その日の資料や日報をまとめて退勤、という流れをあたり前のように自分の意思で「選択」できれば、それだけでその日の生産性は向上すると思うのです。
また、今プライベートで何の制約もない方でも、今後「育児」や「介護」、または、「怪我や病気」などで家の外に出ることができない、なんてことは起こりうることです。いざそうなった時、生活の変化に適応する以外に自分の仕事の流れも新しくするのはとても大変なことなので、今からテレワークの練習をこまめにやっておくことは大切なことなのではないかと思っています。
今私の周りにいる 20 代の友人たちは「テレワーク」に関して興味はあっても遠い存在になっていることが多いです。だからこそ、「20 代」「女性」「独身」「家族の介護の必要なし」の状況でいる私が進んでテレワークをしたり、なぜしたいのかということを発信することで微力ながらも世の中に「働き方の選択を拡げる」必要性を伝えていきたいと考えています。
「何であの人はテレワークしているんだろう」とまずは思ってもらうだけでも、「働き方の選択を拡げる」大きな一歩めだと思っています。

「働き方の選択を拡げたい」社会的な理由

ここまでは個人的な「働き方の選択を拡げたい」理由をお話ししたので、次に社会的な視点でお話 しします。
今、日本には「働き方の選択」を拡げる必要があると考えています。なぜなら今、日本では少子高齢化・労働者人口の減少が日常に大きな問題となっていて、「働ける」人も介護や育児で忙しく、正社員として活躍できる人材を確保することが難しくなっているからです。このまま企業が現在の組織体制で進んでいくと、活躍できる人材を確保することが難しくなり、やがて人手不足倒産に陥り、日本全体の景気がさらに落ち込んでしまうことが考えられます。
だからこそ、さまざまな事情を抱えた人が活躍できるように働き方のバリエーションをつくることが必要です。

現在私たちは「働く場所や働く時間の選択肢を会社の中にいくつもつくることによって、活躍できる人材を増やす」ことをミッションに事業をおこなっています。「働く場所」「働く時間」をただ増やすだけでは会社組織の中で仕組み化されず、管理の手間ばかりかかってしまうので、それを解決するための IT ツール開発(anyplace)やコワーキングスペース(anyplace.work 富士吉田)の提供をはじめました。
当社が得意とする「IT」の力で「働き方の選択を拡げる」ための事業に今後も取り組んでいきたいと考えています。

最後に伝えたいこと

現在の日本では、IT 技術を駆使することで「働く場所」「働く時間」の選択肢が増えてきています。その増えた選択肢の一つが「テレワーク」です。
「テレワーク」は働く場所や時間の制約を理由にして、自分が求める働き方・生き方を選ぶことができるというメリットがありますが、一方で「テレワーク」を始めるためには「離れていても大丈夫」なくらい、仕事のスキルや知識、目の前にいない同僚との円滑なコミュニケーション能力が求められます。
これから「テレワーク」で働きたいと思っている高校生の皆さん、テレワークありきで仕事を選ぶのではなく、自分が成し遂げたいと思う仕事への理解を十分深めることを前提に、自分の好きな「働き方」を選択してもらえたら、嬉しいです。
「最後に伝えたいこと」は時間の関係上、高校生の皆さんに伝えきれなかったので、この場を借りて伝えさせていただきました。

吉田等学校の関係者の皆様、今回は貴重な機会をいただきまして、本当にありがとうございました!

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