INTERVIEW

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西見公宏さん
30代

とあるアクシデントから始まった新生活、ドットワークのおかげで理想のローカルライフへと一歩前進しましたー地方移住で生活のジレンマを克服した株式会社ソニックガーデン・執行役員の西見公宏さん

お客様のパートナーとして伴走し続ける「納品のない受託開発」
私は、「納品のない受託開発」というソフトウェア開発事業を提供する株式会社ソニックガーデンにて、執行役員と本事業の責任者を務めております。取り扱う領域は主にソフトウェア開発ですが、新規事業に必要となるITシステムの開発や、業務改善なども私たちのカバー範囲です。どのように開発を進めていくのか、またどのように開発すれば課題が解決できるのかといった根幹的な部分から親身に寄り添い、お客様の事業成長を支えるパートナーとして、企画・開発・運用の全工程を伴走し続けます。

弊社では、会社設立時よりリモートワークができる体制を整えており、全社員が思い思いの場所で仕事をするなか、私も今春から東京を離れ、妻の出身地である富士吉田へと移住しました。現在は、自宅と「ドットワーク富士吉田(以下、ドットワーク)」を拠点に、お客様の顧問プログラマーとして日々の業務に対応しています。
窮屈な生活から脱却するために、東京を離れることを決意しました
今でこそ自然豊かな地方での暮らしに満足していますが、東京でリモートワークをしていた頃には、東京を軸にした多拠点生活を考えたことはあっても、本格的に地方移住するという発想はありませんでした。そんな私がライフスタイルを見直すきっかけとなったのは、コロナ禍による自粛生活の影響です。

楽しみにしていた学校行事の中止や、電車で通学していた子どもを車で送迎するようになるなど、子育てについて考え直さなければならないような状況が続いたということもありますが、何より自由に過ごせない生活に私自身も辟易していたことが決め手となったかもしれません。本格的に地方移住を意識し始めてからは、色々な候補地を検討するなかで、最終的に土地勘がない土地は避けたいという結論に至り、かねてより夫婦2人で「子どもを育てるにはこういう場所がいいよね」と話していた自然豊かな富士吉田への移住を決意しました。
移住後のワークスタイルは、“災い転じて福となす”結果に
気が付けばリモートワーク歴も10年以上経ちますが、実は、自宅以外の場所に仕事場を設けたのはドットワークが初めてです。ことの発端は、引っ越し前に役所手続きで富士吉田へ訪れたときに見舞われたアクシデントでした。その際、新居にも立ち寄ったのですが、なんと洗濯機と水道管のジョイント部分が外れて水漏れが発生し、壁やフローリングまで浸水するという凄惨な状況に。とはいえ、すでに引っ越し業者も手配していたこともあり、やっとの思いで引っ越しは予定通り敢行しましたが、頭を抱えたのは明日からの働く場所です。

運悪く私の仕事部屋も被害を受けていたため、近隣で働ける場所がないか取り急ぎネットで検索したところ、ドットワークを見つけることができましたので、引っ越し当日にすぐさま訪れました。本来であれば、今日明日で契約締結から施設利用開始というのは難しいとのことでしたが、親身になってこちらの事情を汲んでいただき、無事に翌日からの仕事場が確保できましたので、今思い返しても感謝の気持ちでいっぱいです。移住とともにワークスタイルも見直す形となりましたが、結果的に新鮮な気持ちで毎日を送ることができていますので、今ではこのアクシデントもポジティブに捉えられています。
仕事と交流、どちらも全力投球できる充実した環境です
じっくりと検討する間もなく月額会員となりましたが、業務ではWeb会議が多いこともあり、コンプライアンスと周囲への音漏れに配慮して「個室ブースプラン」を契約しました。自宅で使用していたディスプレイを持ち込むなど、自分好みにカスタマイズして作業ができる点がお気に入りです。現在は、早朝と深夜は自宅、それ以外はドットワークといったように、時間帯に応じて仕事場を使い分けています。

ドットワークで仕事をするようになってからも、大半の時間を個室ブースに引き籠って過ごしていますが、自宅とはまた違った息抜きができますので、長時間の作業も苦になりません。大好きなコーヒーを淹れるために席を立つ際にはよく、施設内から見える雄大な富士山を眺めたり、スタッフや施設利用者の方々と歓談するなどして気持ちをリフレッシュしています。
専門知識をシェアできる本棚をつくり、コミュニケーションを創出
富士吉田へ移住する前には、地域のコミュニティに迎合できるか不安でしたが、ドットワークに通い始めたことにより、施設内外を問わずに交流の輪が広がったように思います。ドットワークのコミュニティ内には、飲食店の経営やアウトドアサウナイベントの主催など、多彩な活動をしている方々がいらっしゃいますので、施設の定例イベントだけではなく、プライベートでも交流する機会が多いです。

また、最近ではスタッフの方と協力し合い、施設関係者がセレクションした書籍で思い思いの本棚をつくるプロジェクトに取り組んでいます。たとえば、私の自宅にあるコンピューター・テクノロジー関連の書籍を厳選して持ち寄り、そこに氏名とコンセプト、おすすめの理由を添えて展示するようなイメージです。そうすれば、何をしている人かなどの事前情報を理解した上でつながることができますので、コミュニケーションも円滑に進み、また会話のきっかけにもなるのではないかと考えています。
ローカルだからこそできる、オフラインのつながりを広げたい
現在の仕事はオンライン対応が可能ということもあり、地域を問わずに全国で展開させていただいておりますが、せっかく富士吉田に引っ越してきましたので、今後はオフライン、かつローカル色が強い仕事にもチャレンジしていきたいです。

具体的には、プログラマーのコミュニティを形成したり、お客様のご相談を対面でヒアリングさせていただいたり、富士吉田周辺のソフトウェア開発に関連する職種の方々とつながって一緒にお仕事をすることができれば楽しいのではないかと考えています。この土地ならではの出会いを大切にしながら、より交流の幅を広げるための活動に邁進していきたいです。