働き方実験(5) 〜「Living Anywhere Week in 伊豆下田」に参加してきました!〜
こんにちは!
マネージャーの松永です。
今回も.workを代表して「働き方の選択を拡げる」ことを外で学んできたので、その様子をレポートにまとめてお伝えします。
今回「働き方の選択を拡げる」ために参加したイベントはこちら!
◆イベントの主催「Living Anywhere(略:LA)とは
Living Anywhereとは、「定住」の暮らし方のアタリマエを解放し、「自分らしくを、もっと自由に」な暮らしの実現を目指す、DIO(Do It Ourself=みんなで作ろう)プロジェクトです。
◆イベントのタイトルにある「LA Week」とは
・LAな暮らしを実際に体験できる一週間のイベント
・イベント中の日中は各自の自由時間とする(テレワークや、現地ならではの体験、参加者との交流など)
・夕方から夜にかけて、参加者との交流を深める交流会や、新しい働き方について学べるワークショップなどが企画されている ・過去のLA Weekでは、福島県磐梯町,北海道南富良野町,千葉県館山市、沖縄県うるま市が会場になった(過去のレポートはこちら)
◆今回の「LA Week」について
・2019年9月11日~16日までの6日間実施
・イベント中の出入りは自由(2日間だけの参加や、日帰り参加もOK)
・メイン会場は、「NanZ Village」
NanZ Villageとは
・伊豆下田初の総合商業施設
・株式会社VILLAGE INCが運営している
・2015年9月12日にGRAND OPENした
・下田の豊かな海産物をベースとしたレストランや、マルシェ、カフェなどがある
・人や文化の交流点になるような「場」としての役割も担っている
▼NanZ Villageにはワークスペース・イベントスペースがあります
広々とした中央のスペース
会議室が2つあります
しっかり集中できるワークスペースも!
▼NanZ Village 内にあるNanZ Kitchenでご飯をいただきました
美味しくて、見た目にも華やかなご飯がたくさんあります。
▼プロサーファーである石原壮さんにお話を伺いました
プロとして生活していくことの「面白さ」「大変さ」を伺い、はじめてサーファーの世界に触れることができました。
▼宿泊した宿はこちら
NanZ Villageからは歩いて数分の距離にありました。
個室で、部屋に鍵がかけられるので、荷物を置いて遠くまで遊びに行っても安心です。
▼下田のディープな街をみんなで飲み歩きました
デスクに向かっているだけじゃ絶対できない濃いコミュニケーションを、たくさんの人と取ることができました。
LA初参加も、常連も、下田のみなさんも、ごちゃまぜにして年齢や性別や立場にこだわることのない「新しい仲間感」がある夜でした。
◆今回の学び
Living Anywhereとは、「場所やライフライン、仕事など、あらゆる制約にしばられることなく、好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方」を指すそうです。
開放しなくてはいけない「制約」のなかには「水・電気・食料・通信・医療・教育・仕事」など、人にとって必要不可欠なものが含まれています。
たとえば、そのさまざまな制約がテクノロジーの力によって開放され、新しい文化を受け入れる姿勢が整えば、「働く場所」「生活する場所」が無限に増えていくことになります。
人々は一箇所に留まることなく、季節や気分に応じて好きな場所で働き・生活することができるようになるのです。
そして、過ごす場所が変わるということは、接するコミュニティもさまざまになります。これまで、コミュニティというと、入りやすく抜けにくいものが多かったのではないでしょうか。学校や会社での人間関係がまさにそうです。
一度仲良くなると、よっぽどのことがない限りまず離れられません。たとえば、ちょっと苦手な人がコミュニティにいたとして、「ちょっと気が合わないよね」「わかった。もうちょっと距離をとるようにするね」という感情を無視した話し合いをするのは、そう簡単にはできません。
なぜなら、そのコミュニティから追い出すことはいじめ問題にもなりかねませんし、抜ける方も次の所属できそうなコミュニティがないと、周囲の人間との情報格差に苦しむことになってしまうからです。不思議なもので、全員がはじめましての状態でつくるコミュニティは入りやすくても、すでにつくられたコミュニティに途中から入るというのはなかなか難易度が高いのです。
ですが、LAな暮らしがスタンダードになれば、「コミュニティ」の概念が変わると思っています。
なぜなら、全員が「好きな場所」で過ごしていることが前提でコミュニティが形成されるので、「学校」「会社」の枠に囚われることのない付き合いができるようになるからです。「同じクラスだからしょうがなく、、」「同じ部署の子だから仲のいいフリをしなきゃ、、」ということがなくなると考えています。
また、コミュニティの幅も拡がります。たくさんの人がさまざまな場所を巡りながら生活しているわけですから、男性も女性も、年齢も、国籍も、あっちの会社の偉い人も、そうでない人もごちゃまぜにした、「自分たちが心地よいコミュニティ」の中に自分を置くことができるではないかと想像をふくらませることができます。
人が一箇所に留まることがない前提なので、コミュニティに入ったり抜けたりも簡単です。特別な理由なんて、いらないのです。ただ「あっちが楽しそうだから行ってくる!」が言えるようになれば、問題はないのです。
また、「好きな場所」で過ごすことが前提になれば、「自分がいる場所」に対しての意味を自分自身で考えられるようになるのではないでしょうか。
「ここで生まれたから」「仕事があるから」という理由ではなくて、「秋の紅葉がすごくきれいだから」「富士山の麓で飲む水がおいしいから」という自分都合の理由で場所を選べるようになれば、その場所で過ごすときに「もっとこの場所をよくするためにはどうしたらいいか」も一緒に考えられるようになり、最終的にはさまざまな人が「超単発の地域おこし協力隊」になって、地域を盛り上げつつ、魅力を発見しつつ、情報をシェアして無意識にだれか知らない人に次のバトンを渡して、移動するということが自然とできるようになるのではないかと思います。
なんだか、とっても素敵です。
でも、ちょっと不安なこともあります。
それは、たくさんの人がさまざまな好きな場所に行ってしまったら、その地域でずっと過ごしている人の話はもう聞くことができなくなってしまうのではないかという点と、継承してきた文化は誰が受け継いでくれるのだろうという点です。
実はこの点、ずっと考えていて答えがでなかったのですが、今回のLA Weekで自分なりに、ちょっと答えがみえてきました。
今回参加させていただいた「LA Week」の拠点は「伊豆下田」でした。下田には海を愛する人達がたくさんいて、その方とお話する機会もたくさんありました。そんな地元を愛する方とお話すると、一緒に過ごしているコミュニティを大切にしたいという想いと、地元の自然と一緒に過ごしている感覚がとても強いことを知りました。寝ても起きても、働いていても遊んでいても下田のよさを感じている方ばかりで、「そっか、特定の地域に留まり続けたい人もいるし、その場所が好きで過ごしている人は、誰に言われることもなく、文化を継承していけるんだ」ということを思い出しました。
私が感じていた不安など、気にしなくていいことだったのです。
なぜなら、「好きな場所で過ごす」ことを全国あちこちで実現したい人がいれば、一箇所を深く濃く好きになってその場所に留まりたい人もいるからです。
そして、特定の場所に留まる人は、誰かに強制されるのではなく、自分の意志でこれまでの街やこれからの街について語り、今まで繋いできた文化を次の世代に伝えるために難なく体現していくのではないでしょうか。やっぱりその原動力は「この街が好きだから」ということがあるからだと感じます。
これから、「あちこちで過ごす人」と「特定の場所で過ごす人」がうまく一緒の時間を過ごすためには、自分の価値観を大切にして、けして他人に押し付けず、お互いが地域に持つ視点や温度感の違いを大切にすることが必要なのではないかと思います。
Living Anywhereの世界はきっと遠い未来ではありません。
今だって、テレワークを活用してあちこちで働きながら、地元の人とその都度交流をしている人もいます。
あらゆる「制約」はすべて開放されたわけではないですが、それは徐々に開放していくこととして、今できることは今やることにして、今日からでも考え方さえ変えてしまえば意外とすぐLAな暮らしができるのだと思います。
全国には魅力的なコワーキングスペースがたくさんあります。
住む場所はホテルでなくても定額住み放題のサービスはいくつかリリースされています。
(たとえば、Living Anywhere Commons/ADDress)
ただ、いきなり各地をめぐるのはハードル高いかもしれません。
まずは、家のそばのワークスペースをあちこち試してみたり、ちょっと遠出することから始めてみてはいかがでしょうか。
「どこで働いたらいいのかちょっとわからない」「結局、会社で用意した出退勤をできる機械のある場所に一日2回行かなきゃいけない」そんな方のために、出退勤できる機能を持った複数社でシェアできるタイムレコーダーを全国のあちこちに設置中です。名前を「anyplace」といいます。興味のある方は、こちらもチェックしてみてください。
実は、anyplaceは伊豆下田の拠点にも設置してありますので、探してみてください。
ちょっと遠くへ行きたいと思うのであれば、パソコン片手にワーケーションするのもいいかと思います。
周囲の場所がいつもとガラッと変わるだけで気分が高まり、視野も拡がる、そんな気がします。
富士山が見える絶景コワーキングスペースをお求めなら、anyplace.work 富士吉田がおすすめです!
また、「働き方改革」「2拠点居住」「ワーケーション」などに興味のある方は.workで毎月2回開催している.work BARにもぜひお越しください。(最新情報はFacebookのイベントページをチェック!)
一緒にいろいろと情報交換しましょう!
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!
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